流れる日課

保育園で生活する一つの大切な意味に集団生活があります。それぞれの子どもがバラバラな生活をしていたのでは、お互いに安全で楽しい時間は過ごせません。しかし、全体進行の為に一人ひとりの子どもの生活で、不必要に待つ時間があったり行為が中断されたりしては、遊びや行為に集中できず、内容も深まりません。そのために情緒が不安定になったり、何事にも自ら取り組もうという意欲が育ちません。
そこで、一人一人の生活リズムを考えながら個別の日課やグループを作り、それをクラス全体の日課に組み込んで、それぞれの連携を図りながら全体の日課を進めていきます。今はお部屋で遊ぶ時間、外に出る時間、これから昼食の時間と、毎日の時間が決まっていると、生活のリズムがわかってきます。
流すのではなく「流れる日課」で生活している子どもは、次に自分はどのような行動をするのか、自分の順番がいつ来るのかが分かっているので、見通しを立てて遊び、安心して自分の番を待つことができます。これが自立心・自律心を育てます。見通しを立てて行動する力は、0歳児の生活習慣(排泄・食事・睡眠)の確立から始まっています。